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福岡県のちいさなまち、小郡市に住む魅力的な住民を紹介するブログ

「30年後の未来を明るいものにするために、これからの人生をかける!」

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食育劇団 和楽 代表 奥村晴美さん(57歳)

 

奥村さんは、食育をテーマに掲げ、8年前に食育劇団 和楽を立ち上げました。食育は命を学ぶこと。脈々とつながってきた命のバトン、私たちは命を食して今を生きていることを演劇を通して伝えています。

きっかけは、2009年に佐賀県で開催された食育推進全国大会に1ブースを任され、エプロンシアターや紙芝居など「食育グッズ」を20点ほど手作りしたことから。大会が終わり、一緒に作成した仲間と、「せっかく作った作品を活かしたい!」という思いで、劇団を作りました。演劇の経験があるのは、奥村さんだけ。みなさんは全くの素人でした。そこで、九州大谷短期大学講師 吉栁(きりゅう)佳代子(かよこ)氏から「表現」を学び練習を始めました。現在、劇団員10名、オリジナルを含め50作品になり、出演依頼も増えてきました。福岡県教育委員会主催「食育の出前講座」からも依頼を受け、県内の高校で上演しています。今も、劇で使う人形は、みんなで手作りし、「80歳でブロードウェイの舞台に立つ!」を合言葉に、公民館で練習を行っています。

 

奥村さんは、「人との出会いに刺激を受け、人に助けられてきた」と振り返ります。30年前、意識の高いお母さんたちとの出会いがあり、何も知らないことにカルチャーショックを受けました。お母さんが子供のために学ぶことの必要性を痛感し、「保育問題研究所」(久留米市)では「食」の大切さに気付かされ、お母さんの勉強会をつくり、いまも続いています。

 

今、奥村さんが自分の使命だと感じていることがあります。心と体のメカニズムについて、科学的根拠をもとに解き明かす京都大学教授 明和(みょうわ)政子(まさこ)氏の研究を、一人でも多くの人に知ってもらうこと。そして、これから人類がどう生きていくべきかを考える機会を作ることです。第1歩として、今年10月14日「明和教授の講演を聴く会」(仮称)を計画しています。場所は未定ですが、小郡市で開催したいと考えています。

 

「30年後の未来を明るいものにするために、これからの人生をかける!」

強い覚悟を持って語る奥村さんの顔は、優しさに満ちています。

                               【文責 宮原】

 

「明和政子氏講演会」(仮称)のお問合せ先

劇団事務所

TEL&FAX : 0942-73-5488

E-mail:iphanasakiyama0301@gmail.com